
【うるま】コロナ禍で励むもの、それは資格取得―。うるま市の夢咲保育園やケンケン体操教室の代表を務める又吉健一さん(46)は、昨年からことしの夏にかけて30種の資格を取得した。スポーツ指導から幼児・児童のメンタルケアに関わる分野まで多岐にわたる。「勉強にはまってしまって、気がつけばこんなに」と本人も成果に驚いている。
資格取得への学びを始めたのは新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、体操教室の休館を余儀なくされたことがきっかけだった。「空いた時間も、子どもたちの指導につながることに使いたい」と考えた。
代表を務める体操教室では、コロナ禍で子どもたちのモチベーションの低下や体力の衰えが気になっていた。相次ぐ大会中止で、気力が持たず、クラブを辞める子も多かった。
そこで、メンタル心理カウンセラーやスポーツメンタルトレーナーの勉強を始めた。丈夫な体作りを目指し、スポーツフードアドバイザーなど栄養系の分野も学んだ。関連する分野が多かったため、同時に複数の資格取得が可能だったという。「練習メニューやトレーニングの幅も広がった。子どもたちの役に立てていればうれしい」と話す。
もともと資格の勉強が好きで、これまで取得した資格数は60種を超える。家族からは「どこを目指しているのか」と笑われることもあるという。そんな又吉さんが次に狙う資格はダイエットインストラクター。「今度は自分自身の体のこと。私が実験台になって、痩せたいという思いもある」と決意は固い。
(新垣若菜)