社会

首里高生のソウルフード 食堂「純」が愛される理由<高校前メシ>

客席に向けて「ミルクみぞれ~」と呼び掛ける安慶名美智子さん=那覇市首里山川町の沖縄ぜんざいの店「純」

 「ちゃんぽーん」「ミルクぜんざい~」。このフレーズだけでどこの食堂か分かるのは、恐らく首里高校の卒業生だろう。那覇市の首里高校の向かいの食堂「純」は1976年11月のオープンから今年で45年になる。ちゃんぽんや沖縄そばなどの食事と、ぜんざいなどの冷やし物で高校生や地元の人たちに愛され続けてきた。

【極上ミルクぜんざい、鍋振るうおじさん、店の誕生秘話】

 安慶名文雄さん、美智子さん夫妻が二人三脚で営んできた「純」。2人は、年末と正月三が日以外は毎日店を開けた。高校生の一番人気は「ちゃんぽん」(美智子さん)。ふんわり卵に包まれ、野菜とポークが絶妙な味わいと食感を醸し出した。冷やし物は、口の中でさっと溶けるふわふわの氷が特徴だ。

 だが昨年、文雄さんは67歳で急逝。一時期は店を閉めたが、冷やし物のみの沖縄ぜんざいの店「純」として再開した。11月で68歳になる美智子さんは「80歳までマイペースで頑張りたい」と変わらぬ味を続けている。

 45年間、働き続けた毎日だったが「苦ではなかったよ。でもまさかこんなに長く続けられるとは思ってもいなかった」と振り返る美智子さん。「首里高生は昔も今もみんな優しくてお利口さん」と語り、今も変わらぬ味と笑顔で高校生たちの思い出を彩っている。 (座波幸代)


 

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