産後ママ寄り添い支援 浦添市にケア施設開設


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通所型産後ケア施設「ゼロプレイス」の島袋綾香さん(左から3人目)とラウンジでくつろぐ施設利用者=13日、浦添市牧港

 【浦添】浦添市牧港に市内初となるラウンジ併設の通所型産後ケア施設「zero place supported by NESCAFE」が誕生した。14日から本格稼働する。助産師が常駐し、沐浴(もくよく)指導や乳房ケア、育児相談などに対応するほか、赤ちゃんの一時預かりも可能で、その間に仮眠室で眠ることもできる。産後の「ママ」に寄り添うことで子育て中の孤立化を防ぐことが狙い。施設はラウンジが1時間500円から利用でき、育児相談などは事前の予約が必要。

 施設は0歳児が対象。浦添市出身で助産師の島袋綾香さんと夫の創平さんが立ち上げたゼロプレイスで、食品飲料メーカーのネスレ日本の協力の下、設立された。施設内では無料でカフェインレスのコーヒーを飲むことができる。

 営業時間は午前9時から午後6時まで。ラウンジのみの利用は予約の必要はないが、専用アプリでの事前登録が必要。アプリから利用状況が確認できるほか、キャッシュレス決済が可能となっている。

 14日に松本哲治市長らも参加し内覧会があった。綾香さんは「産後は生活リズムが崩れ、心身ともにきつい。一人で背負い込まず、身近にある産後ケア施設を頼ってほしい」と語った。この日、生後8カ月の遙仁ちゃんと施設を訪れた與那原綾さん(28)は「気軽に来られて、自分自身の時間もつくれていい」と語った。

 ベビー預かりは2時間3千円。育児相談は30分2千円。詳しくは、専用サイトhttp://www.zeroplace.jp/