卓球ダブルス男子は牧志・上地(宮古) 女子は平良・仲村(普天間)が制す 県高校新人大会


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女子ダブルス決勝 粘りのプレーで接戦を制した普天間の平良百喜(左)、仲村美香組=2日、うるま市石川体育館(大城直也撮影)

 県高校新人体育大会は2日、県内で2競技が行われた。卓球ダブルスの男子決勝は牧志侑武・上地健斗組(宮古)が伊禮天翔・高江州択磨組(コザ)を3―0と圧倒して頂点に立ち、女子決勝は平良百喜・仲村美香組(普天間)が3―2で新嘉喜鈴・宇地泊明彩陽組(那覇)との接戦を制し、優勝した。ハンドボールは準決勝を行い、男子は興南と那覇西、女子は浦添とコザが3日の決勝に進出した。

平良・仲村 崖っぷちから粘りの大逆転

 序盤からフォアドライブの抑えが効かずにアウトになる場面が多く、2ゲームを連取された平良百喜・仲村美香組(普天間)。第3ゲームも0―7と突き放され、敗色濃厚な状況に追い込まれた。ここでタイムアウトを請求する。「打てないボールは全部つないで、打てるボールをしっかり打っていこう」。方針を統一し、冷静さを取り戻す。

 下回転に逆らわずに打ち返す「突っつき」で厳しいコースを狙い、相手のミスを誘う。「チャンスボールが来るまで粘れた」(仲村)と甘く浮いた球は冷静にスマッシュで仕留め、7連続得点などで追い付いた。4回のジュースを経てこのゲームを奪い、第4ゲームも取って並んだ。

 第5ゲームも初めに3ポイントを連取されたが、「落ち着いていこう」と声を掛け合って再び流れを取り戻し、逆転に成功。最後は仲村のサービスエースで勝負を決めた。

 崖っぷちからの大逆転に「こういう展開はあまりない。めっちゃうれしい」と、目を赤らめながら笑顔を見せた平良。コンビ結成から1カ月ほどで県の頂点に立ち、仲村は「自分の経験の中で一番苦しい試合だった。勝ち切れたことは自信になる」とうなずいた。
 (長嶺真輝)

牧志・上地 足動かしショット安定

男子ダブルス決勝 バックハンドで攻める宮古の牧志侑武(右)、上地健斗組

 直前の準決勝では最初のゲームを落とし、「足が動いてなくてミスが出た」(牧志侑武)と課題を感じていた牧志・上地健斗組(宮古)。決勝は序盤から意識的にフットワークを使い、ショットに安定性が増してストレート勝ち。上地は「ミスなく試合に入れた。優勝はうれしい」とにこっと笑った。

 卓球は残りシングルスと団体が控える。昨年3冠を達成した牧志は今年も全種目制覇を目標に掲げるが、上地も「3冠を狙う。(シングルスで牧志と当たれば)倒します」と断言。牧志は「ストレートで倒す」と火花を散らした。