新垣がスクラッチ連覇 謝花はケイリン3位 自転車全九州高校新人


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男子スクラッチ決勝 コースを駆け抜ける新垣快琉(左)=福岡県・久留米競輪場(提供)

 自転車の全九州高校新人大会最終日は14日、福岡県の久留米競輪場でトラック競技を行い、男子スクラッチ決勝(8キロ)で新垣快琉(北中城2年)が10分55秒62で頂点に立った。昨年に続く優勝で2連覇を成し遂げ、ポイントレース決勝で準優勝した。

 同ケイリン1―6位決定戦では謝花勇哉(沖縄工2年)が3位に入った。

 学校対抗は北中城が男子3位、女子4位だった。

新垣、レースをコントロール

 最後の周回4コーナーで逃げる先頭に追いつき、一気に抜き去った。8キロを走るスクラッチ決勝。新垣快琉(北中城2年)は昨年覇者の強さを発揮し、再び九州を制した。狙い通りの優勝に加え、ポイントレースでも準優勝し「率直にうれしい」と確かな成長を感じるレースとなった。

新垣 快琉

 昨年は優勝こそしたが、自分からアタックするなどレースを動かすことまではできなかった。しかし、この日はマークされていることは分かったが「集団を動かしたり、コントロールしたりすることができた」

 残り3~4周で中村(熊本)が飛び出し、1周の差を付けて逃げ切りに掛かっても「確実に追いつける」と焦りはなかった。自らレース展開をつくれたことで温存できた足を生かし、次第に差を詰め、課題として強化に励んできたスプリント力で勝負を決めた。

 8月に初めて挑んだ全国総体でスクラッチは12位に終わった。九州制覇も「今のスプリント力ではまだまだ」と首を振る。それでも確実に九州でトップに立てたことで目標はより明確になった。昨年は予選落ちした全国選抜(来年3月)に向け「さらに力を付けて表彰台に立ちたい」と力を込めた。