泡盛ラベルを三線に 県製作組合とメーカー39社連携


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泡盛メーカーのボトルをイメージした「泡盛モデル三線」をPRする(左から)県酒造組合の佐久本学会長と県三線製作事業協同組合の渡慶次道政理事長、同組合の仲嶺幹事務局長=16日、県庁

 県三線製作事業協同組合(渡慶次道政理事長)は16日、泡盛メーカーのボトルラベルをイメージし製作した「泡盛モデル三線」を発表した。県酒造組合(佐久本学会長)と連携し、県内39社のモデルを取りそろえる。同日から受注生産も始め、コラボを通じて若手三線職人の育成につなげたい考えだ。

 県三線製作事業協同組合は、県産三線に県内企業のロゴマークを入れ、県産品の良さをアピールする「三線パートナーズプロジェクト」を立ち上げた。今回は同企画の第1弾。ソウシジュやモクマオウなど県産木材を使用しており、コクタンが枯渇している問題の解消を図る。

 組合は2010年に設立した。当時、三線を製作する約30店舗のうち19店舗が組合に加盟していたが、近年製作者の高齢化や加盟店の減少が課題となっている。16日、県庁で開いた会見で渡慶次理事長は「伝統的な三線を作ってきたが、若手の育成などの問題を解決するには、この時代に合った三線作りも必要だ」と今回の企画の意義を語った。

 泡盛モデル三線は、県三線製作事業協同組合のオンラインショップや銀座わしたショップ本店などで注文できる。販売価格は1丁8万8千円。今後、販売収益の一部は三線製作所の若手雇用促進に充てることにしている。