米軍機、また那覇軍港に…今度はCH53ヘリ 沖縄県「住民を無視」と抗議


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ローターなどを折りたたんだ状態で駐機中の米軍大型輸送ヘリCH53E(左)と停泊中の「GREEN LAKE」(右奥)=22日午後5時43分、米軍那覇港湾施設 (ジャン松元撮影)

 米軍那覇港湾施設(那覇軍港)に20日、普天間飛行場所属とみられる大型輸送ヘリCH53Eが飛来した。少なくとも1機が着陸し、施設内に駐機した。同施設には同飛行場所属の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイ3機も飛来しており、4機は22日午後10時現在も施設内に駐機している。沖縄県が沖縄防衛局から得た回答によると、米軍は「通常の運用」と説明している。

 謝花喜一郎副知事は20日、小野功雄沖縄防衛局長に「地元や住民を無視する行動で看過できない」と電話で抗議し、県への情報提供や機体の搬送法を見直すよう求めた。玉城デニー知事と城間幹子那覇市長は19日、オスプレイの那覇軍港飛来に抗議する声明を発表していた。

 日米間で在沖米軍基地の使用条件などを定めた「5・15メモ」では、那覇軍港の主目的を「港湾施設および貯油所」と定めている。

 沖縄防衛局は22日、県の照会に対し、「米軍の活動は主目的としての形態に反するものでない限り、同施設の航空機着陸を排除するとは考えない」と答え、航空機飛来を問題視しない姿勢を示した。

 那覇軍港には22日午後、大型輸送船の寄港が確認された。車両積み込み用のランプウェイを岸壁に接続しているが、同日午後10時までにオスプレイやヘリの積み込みは確認されていない。