「若者が楽しめる場所をつくって」「生理用品を学校のトイレに」中高生が村長に質問 宜野座村で子ども議会


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中高生が生活の中で感じる疑問や意見を當真淳村長や新里隆博教育長に投げ掛けた「子ども議会」=8日、宜野座村議会議場

 【宜野座】宜野座村は8日、村内の中高校生が議員として登壇する子ども議会を村議会で開いた。宜野座中学校と宜野座高校の生徒12人が、学校生活や村内の福祉、観光などについて、鋭い質問を當真淳村長や新里隆博教育長に投げ掛けた。

 宜野座中2年の山内優璃さんは「村内に中学生が遊べる場所が少ない。道の駅ぎのざに若者が楽しめる場をつくってはどうか」と質問した。當真村長は「道の駅ぎのざの駐車場拡張を含め漢那福地川周辺の開発を検討中だ。若者向けの場所づくりも検討したい」と答弁した。

 宜野座高2年の我謝采樺(あやか)さんは、経済的な困窮から生理用品を購入できない「生理の貧困」の問題を取り上げ、学校のトイレの個室に生理用品を設置するよう求めた。新里教育長は「特に小学校では対面指導が重要。保健室で配布しながら、指導や観察を徹底したい」などと答えた。

 大人への対応について我謝さんが追加質問したのに対して、當真村長は「金銭的に困っている人に対しては生活保護などの制度の中で支援している」と答弁した。議長役を務めた宜野座中3年の石川晄大さんは「めったにできない貴重な体験ができた」と話した。