【速報】オミクロン株、日本で初確認 ナミビアからの30代男性


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 新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」の感染者が日本で初めて確認されたことが30日、政府関係者への取材で分かった。感染が分かったのはアフリカ南部のナミビアから28日に成田空港に到着した30代男性。入国時の検査でウイルス陽性と判定され、詳しく解析した結果、オミクロン株感染が判明した。

 オミクロン株は、感染力が増したり、ワクチンが効きにくくなったりしている可能性が指摘されている。世界保健機関(WHO)が26日に最も警戒レベルが高い「懸念される変異株(VOC)」に指定。各国でアフリカ南部からの渡航を制限する動きが拡大するなど厳戒態勢に入っていた。

 国立感染症研究所などによると、オミクロン株には、人の細胞に侵入して感染する際の足掛かりとなる突起状の「スパイクタンパク質」に約30の変異がある。世界で猛威を振るうインド由来のデルタ株と比べても際立って多く、デルタ株や南アフリカで最初に見つかったベータ株とは異なる系統とみられる。

 オミクロン株を巡っては、24日に南アがWHOに新たな変異株として初めて報告。隣国のボツワナや、香港、イスラエル、欧州などでも見つかり、急速に感染確認地域が広がっている。

(共同通信)