沖縄県は3日、10~60代の5人が新たに新型コロナウイルスに感染したと発表した。1日の新規感染者が5人以上となるのは11月10日以来で、金曜日としては2週連続で増加した。直近1週間の合計感染者数は15人となり、警戒レベル判断指標は16日以来となる「第2段階」に悪化した。県の糸数公医療技監は、県内の感染状況が「増加傾向にある」と警戒感を示した。飲食時にもマスクをするなどの対策を徹底し「急激な増加を防ぐよう協力してほしい」と呼び掛けた。
年齢別では60代が2人、40代と30代、10代が各1人。地域別に見ると北部保健所管内が2人、中部保健所管内、浦添市、宜野湾市で各1人だった。
糸数氏は感染者が増える要因として、繁華街や商業施設などで人流が活発になり「接触の機会全般が増えている」と指摘した。感染者の発生地域などに傾向がなく「散発的に出ている」と述べ、感染経路不明な割合が高いことを懸念した。
また、クラスター4例が新たに報告された。うち2例は石垣市の社会福祉施設、1例は同市の飲食店だった。もう1件は家族内だった。
県によると、県立中部病院で3日から医療従事者を対象としたワクチンの3回目接種が始まった。他の県立病院も順次、接種を始める。 (知念征尚)
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