過疎解消へ再エネ活用 全国表彰に宮古・狩俣自治会


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県の謝花喜一郎副知事(中央)から代理表彰を受ける狩俣自治会の國仲義隆会長(左)と自治会活動に協力した宮古島未来エネルギーの比嘉直人社長=11月24日、県庁

 県はこのほど、創意工夫で過疎地域を活性化させた団体に与える2021度過疎地域持続的発展優良事例表彰(実施主体・総務省と全国過疎地域連盟)で、会長賞に選ばれた宮古島市の狩俣自治会(國仲義隆会長)を県庁に招いて代理表彰式を催した。同自治会はSDGs(持続可能な開発目標)の理念の下、太陽光パネルと蓄電池、電気自動車(EV)などを導入して、通学や通院を相乗りで送迎する無料サービスなどを提供した。また入園希望児の不足から2年前に休園した幼稚園を自治会の尽力で21年度から復活させたことも評価された。

 県内で同表彰の会長賞に選ばれるのは12年ぶり。同自治会は國仲会長が就任した20年度から新規事業の計画を構想し、住民らの同意を得て実施した。20年12月からはEVを活用した相乗りサービスを提供し、延べ千人以上が利用するほど好評を得ている。

 今年は新型コロナウイルスの影響でオンラインでの表彰式が11月4日に開催された。そのため県の謝花喜一郎副知事が代理で表彰した。國仲会長は「全国で表彰されて励みになる。宮古島に持って帰ってお祝いしたい」と話した。
 謝花副知事は「行政でもなかなかできない事業だ。われわれも参考にしたい」と話した。

 (梅田正覚、写真も)