人材確保へ、魅力をアピール 県の合同就職説明会に100社参加 学生ら628人がエントリー


この記事を書いた人 Avatar photo 桑原 晶子
県内外の企業100社が参加し、就職活動に取り組む高校生や大学生628人がエントリーした合同就職説明会・面接会=15日、宜野湾市の沖縄コンベンションセンター

 沖縄県商工労働部は15日、2022年3月卒業予定の高校や大学生らを対象にした合同就職説明会・面接会を、宜野湾市の沖縄コンベンションセンターで開催した。本年度の対面型の開催は、7月に続き2度目。県内外の企業100社が参加し、就職活動に取り組む628人がエントリーした。

 会場は企業ブースの間隔を広げ、検温や健康状態申告書の提出を求めるなど感染予防策を徹底した。各企業の担当者はフェースシールドを装着し、参加者に身ぶり手ぶりを交えながら自社の魅力をアピールしていた。

 コロナ鎮静化に伴い県内経済に回復の兆しも現れていることから、観光関連企業のブースに参加者が集まる光景も見られた。

 沖縄バスの外間達也総務部次長は「バスガイドや自動車整備士を募集しているが、業界的にはきびしい現状だ。こうした機会を逃さず参加し、少しでも人材を確保したい」と意欲を語った。

 ロワジール・ホテルズ沖縄の町田岳司管理統括部HR部長は「外国人観光客が戻らない限り、経済回復にはまだ時間がかかる。回復に備えて元気な人材をそろえ、万全な態勢でお客様を迎えられるようにしたい」と先を見据えた。

 専門学校に通う女性(20)=中城村=は「飲食や食品製造などに関心がある。進路はまだ決めかねているが、将来のため多くの企業を回りたい」と話した。

 県は21~23日、オンラインの企業説明会も実施する。(小波津智也、写真も)

>>沖縄の就活情報は沖縄就活ニュース