コストコ、沖縄で2023年に開業視野 南城市玉城、契約交渉大詰め


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コストコの建設計画がある一帯。手前は整備中の南部東道路つきしろインターチェンジ(IC)=19日、南城市玉城垣花

 【南城】米系大手量販店の「コストコ」が南城市玉城垣花への出店で最終調整に入っていることが20日、関係者への取材で分かった。コストコの沖縄初進出となる。市の関係者によると現在、企業側と地権者との契約交渉などが大詰めを迎えており、早ければ2023年半ばの開業を視野に入れている。

 コストコは敷地面積1万坪(約3万3千平方メートル)、建築面積の平均が約4500坪(約1万5千平方メートル)の大規模な倉庫型店舗を展開する事業モデルをとっている。

 沖縄への出店にあたってまとまった土地の確保や交通の便が課題になっていたが、南城市の予定地は約6万平方メートル、建物の床面積は1万平方メートル以上を予定している。整備中の南部東道路・南城つきしろインターチェンジ(IC)に近接していることも、今後の利便性や商圏拡大の可能性が認められた。

 建設地は既に試掘調査を実施し、都市計画変更に必要な広域調整も県都市計画審議会で同意されている。

 建設予定地の地権者らでつくる「南城市つきしろIC南土地区画整理組合」が今年10月8日に設立し、誘致作業が本格化している。

 南城市も23年の開業に向けて、上下水道や周辺道路の整備を進めていくとしている。市関係者は「誘致が決まれば、南部東道路の全線供用開始にも拍車が掛かる」とした。

 コストコは15年ごろから沖縄進出に向けた建設場所の検討を水面下で進め、18年に南城市が出店候補地の一つとして選ばれた。

 コストコは世界12カ国817店舗を展開し、国内は9月時点で30店舗がある。会員制で生鮮・加工食品や日用雑貨、家電、衣料などブランド商品を低価格で販売する。(金城実倫)


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