上門がJ1セレッソ大阪へ移籍 沖縄出身 J2岡山から憧れの舞台


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FC琉球との対戦でプレーする上門知樹=2020年12月、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアム

 サッカーJ1のセレッソ大阪は23日、J2ファジアーノ岡山からMF上門知樹(24)=うるま市出身、与勝高出=が完全移籍で加入すると発表した。今季はJ2で41試合に出場し、13得点だった。上門は「憧れの舞台であるJ1に初挑戦となる。どこまで通用するか楽しみ。期待に対して責任感を持ってプレーしたい」と抱負を述べた。

 上門は身長166センチと小柄ながら、豊富な運動量と当たり負けしないフィジカルの強さを備える。守備の裏に抜け出す鋭い動きと決定力のあるシュートも武器だ。2016年にFC琉球に入団し、20年にファジアーノ岡山へ移籍した。

 元々は調理師を目指し、高校卒業後は専門学校への進学を決めていた。高校サッカー県予選決勝のプレーを見ていた当時FC琉球監督の金鍾成氏からオファーを受けた。「サッカーを続けることができているのは金さんのおかげ」と感謝を忘れない。

 岡山では「守備のチームで意識も変わった。強度が高いチームで激しくぶつかるシーンも多く、成長できた」と言う。今後を見据え「J1とJ2は全然違う。プレーのスピードも断然速くなる。より少ないチャンスをものにしないといけない。出場機会を増やし、簡単ではないと思うがゴールも2桁を目指したい。何よりもチームのために少しでも貢献できるプレーがしたい」と闘志をみなぎらせた。
 (大城三太)