女子駅伝県代表、めざせ低迷脱出 コロナの逆風下で挑戦 都道府県対抗16日号砲


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 皇后杯第40回全国都道府県対抗女子駅伝競走大会が16日午後0時30分、京都市のたけびしスタジアム京都を発着点とする付設駅伝コース(9区間、42・195キロ)で行われる。雨天決行。昨年は新型コロナウイルスの感染拡大を受け中止されたため、2年ぶりの開催となる。チームは中学生から一般の選手で編成。中学生2人、高校生3人以上のメンバーで競う。沖縄代表は前回の38回大会で最下位の47位となるなど40位台と低迷が続く。今回も他県より早く感染症の第6波が舞い込み、練習もままならない中での全国への挑戦となる。まずは「最下位脱出」を掲げ、中止となった男子の分まで力を出し切ってたすきをつなぐ。(謝花史哲)

皇后杯都道府県対抗女子駅伝競技大会に挑む沖縄代表のメンバーら=14日、那覇空港

 沖縄代表チームは一般の安里真梨子(らんさぽ)を主将に、大学生3人、高校生8人、中学生4人がメンバー入りした。他県のつわものがそろうエース区間の1区6キロは、次回も見据えながら大学生だけでなく高校生の起用も視野に入れて調整する予定。最長10キロのアンカーは経験豊富な安里を軸に検討を進める。

 最短3キロの3区、8区は中学生が走る予定。3区は調子を上げている親川杏花(南星中3年)が有力だ。昨年11月の選考会では、3000メートルで現在の県内高校上位選手とも競り合える10分34秒を記録して自己ベストを更新した。

 玉城健司監督は「1区の流れが重要になる。そこから2区でつなぎ3区に(順位を上げることを)期待したい」と序盤での順位取りを勝負のポイントに挙げる。

 高校生は昨年12月に同じ会場で全国大会を経験した北山の3選手を中心に選出する。同月に女子5000メートル競歩で18年ぶりに県新をマークした淺野愛菜(コザ高2年)も選ばれた。北山メンバーはけがを抱えており、前日のコンディションを見て確定する。

 伊野波理桜(日体大2年)は昨年5月の関東学生対校陸上選手権で、女子3000メートル障害決勝に出場し10分32秒03で3位に入った力がある。2年前の前回大会で2区を経験しており、大学生は伊野波を中心に選考される見通し。

 例年なら年末に合宿して調整を図るが、今回は見送られ、通常練習も万全という状態ではなかった。それでも安里主将は「このような状況下でやっと迎えられた大会。力を出し切ってたすきをつなぎたい」と力を込める。現在、日本海側は暴風雪に見舞われ、厳しい寒さが続く予報にも「全国を経験した北山高のメンバーもいる。私も数年前に吹雪の戦いを経験した。経験者でうまく還元できたらいいなと思っている。男子の分もみんなで頑張りたい」と意気込みを語った。

 力走が期待される親川は「この大会のために頑張ってきた。全国の舞台を楽しみたい」と気持ちを楽にチャレンジする。