2、3日で段ボールいっぱいに 具志川高校生が途上国に文房具を寄付「SDGs無理せず楽しく」


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生徒たちから寄付を募り、発展途上国に文房具を贈った具志川高校の生徒会の生徒=うるま市の同校

 【うるま】うるま市の具志川高校(冨里一公校長)はこのほど、発展途上国の子どもたちに文房具を寄付した。生徒会が中心となって全生徒に支援を募ったところ、未使用のノートや鉛筆、絵の具など約15キロを超える文具が集まったという。企画した生徒たちは「1回で終わらせるのではなく、第2弾や3弾と継続していきたい」と笑顔で語った。

 同校はSDGs研究校に指定されており、寄付はその一環。ほかにも制服問題や節電・節水など生徒会の生徒が項目目標ごとに分かれ、全生徒と共に課題解決に向けた活動を展開する。

 文具の寄付を企画した崎山英香さん(17)と砥綿陽菜さん(17)は「地理の授業で学校に通えない子どもの話を聞き、すぐにできることは何かと考えた」と振り返る。ポスターなどで呼び掛け、生徒会が玄関入り口に段ボールを置いたところ、2、3日で箱がいっぱいとなった。締め切り後もどんどんと寄せられ、予想を上回る量が集まった。

 多くの賛同を嬉しく思う半面、必要以上に購入している現状の解消も課題に感じたという。「必要としているところに回せるというのは良いことだが、余っていることも軽く考えてはいけない」と語り、その上で「今後どういう形で続けるのが良いことなのかも考えたい」と話した。

 同校では、SDGsに関連したそのほかの企画も始まっている。生徒会長の城間陽太さん(17)は「せっかくSDGsの研究校に指定されてるので、まずは行動に移したい。無理せず楽しくみんなで考えていきたい」と意気込んだ。
 (新垣若菜)