「花いけバトル」全国ベスト8 読谷高の柳さん、桃原さん「次は優勝したい」


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「全国高校生 花いけバトル」決勝大会に出場した読谷高校の柳愛美さん(左)と桃原琴珀さん=21日、北谷町のラパン(大城直也撮影)

 【読谷】1月に香川県で開かれた「第5回全国高校生花いけバトル」で読谷高校1年の柳愛美さん(16)・桃原琴珀さん(16)ペアが全国ベスト8に輝いた。即興で流木や花材、葉物を組み合わせ、作品を作り上げる。「次は全国優勝したい」。2人の鮮やかな勝負は続く。

 花いけバトルはペアで行い、5分間で先鋒(せんぽう)・次鋒の順に花を生ける。出来栄えの「作品点」と、生ける所作などの「表現点」で審査される。

 2人は昨年10月の沖縄大会の1カ月前にペアを結成。次鋒の柳さんは母親が花屋を営んでいることから、店を手伝ったり花を生けたりしていた。中学の頃に花いけバトルの存在を知り、友人で花好きの桃原さんを誘った。

 競技中は並べられた花木から「私を使って♡」との声が聞こえてくるというほど、花好きな2人。決勝大会では、開始と同時に、ソフトボール部に所属し50メートル走7・7秒と脚力に自信のある先鋒の桃原さんが、素早いスタートダッシュで目当ての流木をゲット。流木で器を固定し、香川のオリーブの枝で躍動感を表現した。花材で仕上げをする次鋒の柳さんは、真っ赤な菊と白いランでアクセントをつけた。

 審査員などからは、花生けのスピード感や所作の美しさが評価された。

 桃原さんは「緊張したが自分のペースでできた。自分らしさが出せる花生けに魅力を感じる」と語り、柳さんは「雰囲気に圧倒されたが、丁寧な花生けができた」と振り返った。

 大会終了後も、2人は自宅などで花生けを続けている。作品に迫力を出すことや時間の使い方が現在の課題だ。活動を広げるためにも、部活を立ち上げたいという思いもあるという。

 「毎日1本でもいいので、花の表情を見て花生けの勉強をしたい」と笑顔を見せた。
 (石井恵理菜)