「基地ある場所が標的になる」 ウクライナ侵攻に市民ら抗議 北谷・名護


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「ウクライナに平和を」と書いたプラカードを手に反戦を訴える人々=5日、北谷町桑江

 【北谷】ロシアによるウクライナ侵攻に抗議しようと「オール沖縄会議北谷9条を守る会」が5日朝、北谷町桑江の国道58号沿いで反戦を訴えた。オール沖縄会議が取り組む「ブルーアクション」の一環で、20人余がプラカードを掲げ参加した。参加者は「軍事力では何も解決しない」などと声を上げた。クラクションを鳴らして賛同する運転者もいた。12日も開催される予定。

 同会共同代表を務める前北谷町長の野国昌春さん(76)は、生後すぐに沖縄戦を経験した。「米軍は北谷に上陸し、のどかな桑江地域も占領されて住民は散り散りになった。ウクライナでも基地のある場所が攻撃されている。辺野古に新基地ができれば真っ先に戦争につながる」と強調した。

 名護市の白銀橋交差点付近では、市民約40人が参加した。辺野古新基地反対とウクライナ侵攻に反対するプラカードを掲げた。参加した浦島悦子さん(74)は「琉球諸島も武装化が進んでいる」と沖縄が戦争に巻き込まれる可能性を懸念する。「明日はわが身」との思いで抗議したという。

(宮城隆尋、長嶺晃太朗)