「国軍弾圧 市民支援を」 ミャンマー・ウクライナ願う平和


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在沖縄ミャンマー人会のメンバーらと街頭で募金を呼び掛ける在沖ウクライナ人の本間佳多倫(カタリン)さん(左端)=6日、那覇市おもろまちのサンエー那覇メインプレイス前

 在沖縄ミャンマー人会(チョチョカイ会長)は6日、国軍の弾圧に苦しむミャンマー市民を支援しようと、那覇市おもろまちのサンエー那覇メインプレイス周辺で募金を呼び掛けた。在沖ウクライナ人の本間佳多倫(カタリン)さんも参加し、平和な世界が訪れることを強く願った。

在沖団体、那覇で募金

 ミャンマーでは2021年2月に国軍による軍事クーデターが発生した。1年以上が経過した現在も、国軍が市民の家を焼いたり少数民族を攻撃したりするなど、武力弾圧がエスカレートしている。同会のメンバーでも友人を亡くした人や、家族が拘束されている人がいる。避難民は80万人を超えたという。

 チョチョカイ会長は「隣国に逃げたくても協力してもらえず、森や山に避難している人もいる。(ミャンマー)国内の問題だから分かりづらいと思うが、ミャンマーに関心を持ってほしい」と訴えた。

 本間さんは20歳までウクライナで生まれ育ち、戦争に巻き込まれる故郷やミャンマーを心配している。「どんな時でも戦争はいけないことだ。ミャンマーもウクライナも早く争いをやめてほしい」と強く願った。

 在沖縄ミャンマー人会のメンバーは募金のほかに、関係者に呼び掛けて毎月40万~50万円を集めてミャンマー市民に送っている。避難先では食料など生活物資を必要としているという。今月末も県内で募金活動をする予定。 

(中村優希)