友情ずっと…笑顔で巣立ち 沖縄県内の公立中学校で卒業式 学校マスコットも祝福


この記事を書いた人 Avatar photo 瀬底 正志郎
マスコットキャラクターと一緒に記念写真に納まる卒業生ら=12日、宜野湾市の普天間中学校(喜瀨守昭撮影)※撮影時はマスクを外しています。

 沖縄県内の大半の公立中学校で12日、卒業式が執り行われた。新型コロナウイルス感染防止のため、保護者らの参列を制限するなど式典を縮小する学校が多かった。卒業生は恩師に見守られながら、思い出の詰まった学びやを巣立った。

 宜野湾市立普天間中学校(佐伯進校長)では12日、今年の卒業生が考案したマスコットキャラクター「ふうちゃん」と「てんまくん」の人形が正門近くのガジュマルに設置された。卒業生を喜ばせようと保護者が協力して制作した。卒業式を終えた生徒らがキャラクターを囲んで記念撮影した。キャラクターは学校のガジュマルに住むキジムナー姿の男女で、文武両道を表現している。女の子の「ふうちゃん」は野球のバットを持ちスポーツ万能。男の子の「てんまくん」は鉛筆を持ち、勉強が得意という設定。卒業生が2年生だった昨年、考案した。

 考案した3年の生徒3人は「みんなで考えたキャラクターが人形になり、うれしい。後輩たちが勉強、スポーツの両方を頑張れるよう見守ってほしい」と話した。

 同校の卒業式では佐伯校長が「コロナ禍でさまざまな制約がある中、めげずに前向きに学校生活を送ってくれたことを心からうれしく思う」と述べた。卒業生を代表した生徒が「さまざまな制限がある中で必死に勉強した経験は困難に立ち向かう力になると信じている」と述べた。(宮城隆尋)