老朽化したアーケード撤去、市が半額補助 沖縄市・中央パークアベニュー


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沖縄市役所

 【沖縄】沖縄市の中央パークアベニューの商店街組合が設置したアーケードが老朽化し、一部の天板が落下する状況となっている問題で、市は15日、天板を撤去する費用の半額を補助することを決めた。パークアベニューの商店街組合は当初、自ら天板を撤去する計画だったが、天板の中にアスベスト(石綿)が含まれていることが判明し、費用が膨れ上がったために膠着(こうちゃく)していた。4月にも撤去を始める。

 アーケードは全長480メートルの歩道2車線分。費用は約2500万円で半分を市が負担する。歩道上にある全ての区間で天板を撤去する。主な構造部分はまだ利活用できるため、組合は長期的な利用計画も検討する。

 市は当初、天板の撤去について「メニューがない」とし、支援を困難視していた。「飛散性アスベスト」であれば国の補助メニューもあったが、今回の天板のように「含有性」の場合はメニューがなかった。

 市が改めて支援策を検討した結果、商工団体が保有するアーケードなどの施設を改修する費用の半額を補助できる規定があり、これを活用することにした。歩行者の安全確保を優先して迅速に撤去するため、2022年度予算の予備費から充てる。
 (島袋良太)