県立校「特色」入試、25年導入 「一般」と別の志願校可能に


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 沖縄県教育委員会は17日までに、県立高校の「推薦入試」に変わる「特色選抜」を2025年から導入する方針を固めた。同日、県庁で開いた会議で職員が各委員に説明した。

 特色選抜と一般選抜で出願できる高校は同一校としていたが、2校受験できるようにする。

 特色選抜では中学校長の推薦が不要になる。現行の推薦入試と同様の面接と実技検査に加え、学力検査を課すことが特徴だ。生徒に基礎学力の定着を図ることが目的。

 当初は23年に導入予定だった。県教委は「受験生に制度の周知期間を設ける必要もある」と実施時期がずれた理由を説明した。

 新制度では、各中学校の全生徒が特色と一般の両選抜に同時出願できる。特色選抜の合否判定には一般選抜の学力検査の一部を選考材料として使う。特色選抜で不合格だった場合は、一般選抜で判定を受ける。

 両選抜で出願する学校が異なる場合もあり、各高校はオンラインを用いて情報を共有する。 (名嘉一心)