沖縄市長選ツイッター分析、拡散少なく論戦低調 関心を呼ぶ争点の少なさ影響か


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 24日投開票の沖縄市長選で、選挙運動期間中(17~23日)にツイッター上のつぶやきがどの程度あったかを本紙が調べたところ、自民、公明が推薦し当選した現職の桑江朝千夫氏に関しては839件で、敗れた森山政和氏に関してはその約4倍の3588件だった。全体として、1月の名護市長選や2月の石垣市長選と比較して拡散(リツイート)は少なく、SNS上の論戦も低調だったようだ。

 ベンチャー企業のユーザーローカル(東京)の分析ツール「ソーシャルインサイト」を使い、期間中のつぶやきを全件取得した。「沖縄市長選」を含むつぶやき(ツイート)は480件で、それらがリツイートされた回数は2411回だった。

 桑江氏に関しては「くわえ朝千夫」か「桑江朝千夫」、「桑江市長」を含むつぶやきを収集した。選挙運動期間中は159件あり、リツイートは680回だった。一方「モリ山」か「森山政和」を含むつぶやきは326件あり、リツイートは3588回だった。

 沖縄市長選では200回以上拡散されたつぶやきはなかった。辺野古の基地問題を抱える名護や自衛隊配備が進む石垣と比べ、全国的な関心を呼ぶ争点がなかったことも影響したとみられる。
 (當山幸都)


沖縄市長 桑江氏3選 公約後押しを政府に要請 野党、態勢構築できず苦戦

「ターミナル整備、スピード感で」沖縄市長選3選、桑江朝千夫氏に聞く