「復帰男」や「沖縄の太陽」って誰?島の子ども、写真展で復帰学ぶ 伊江島


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内間常喜教育長(左)の説明を聞く西小学校6年生=13日、伊江村農村環境改善センター

 【伊江】沖縄県日本復帰50周年伊江島写真展~懐かしのあの日あの頃~が、伊江村農村環境改善センター1階のロビーで13日から開催されている。1960年代から80年代前半に撮影された島の風景や出来事などの写真およそ200枚が展示されている。写真は村の所有や沖縄県公文書館所蔵のものを取り寄せた。

 13日には、西小学校6年生が見学に訪れた。村出身の古堅宗憲さんや土地闘争を励ました黒田操子さんについて展示されているコーナーで、内間常喜教育長が説明した。「古堅さんは復帰以前に東京を中心に復帰運動に関わり『復帰男』と呼ばれた。また黒田さんは、土地闘争が起こった1950年代に県外から手紙や本を贈り、島の人々を励まし勇気づけ『沖縄の太陽』と呼ばれた」と紹介した。6年生は復帰に関わった2人の功績を学び、学習発表会で発表する予定。

 写真展を見て6年生の児童は「50年で暮らしとか景色とかすごく変わっている」、別の児童は「戦後も大変だったことが分かった」と感想を話した。

 村教育委員会文化財担当の玉栄飛道(たかみち)さんは「写真の中の懐かしい風景や人に出会ってほしい。そして新しい歴史の流れを感じてほしい」と来場を呼び掛けた。入場無料。展示期間は29日まで。問い合わせは伊江村教育委員会(電話)0980(49)2334。

(知念光江通信員)