バスケットボール 男子は美来工科、女子は西原に栄冠 県高校総体


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 県高校総合体育大会は31日、各地で8競技を行った。バスケットボール男子は美来工科が12年ぶり8度目(中部工時代含む)、女子は西原が2年ぶり8度目の頂点に立った。


美来工科、守備から流れ主導権渡さず
 

美来工科―豊見城 第1Q、リバウンドを奪う美来工の新里祐司=31日、沖縄市の県総合運動公園体育館(大城直也撮影)

 決勝リーグ最終戦の第4クオーター、猛攻を受けて9点のリードを一時逆転された美来工科だが、集中力を切らさなかった。「苦しい展開は想定していた。しっかり我慢して、守備から流れをつくろう」(伊禮翔也主将)と足を動かし続けて豊見城に主導権を渡さず、2月の小橋川寛杯の雪辱を果たした。

 序盤「1対1に強い相手の出足を止めるために」(宇地原尚彦監督)とゾーンディフェンスを選択。豊見城の松田悠之介に突破される場面もあったが、粘り強く守ってリバウンドを拾い、波に乗らせない。小橋川杯で大きな敗因となった3点シュートも速いチェックで自由に打たせず、失点を抑えた。

 攻撃では伊禮が冷静にペースをコントロールし、エースの佐渡山楓の突破や、チーム最長身の比嘉一竣のゴールで勝負どころを逃がさず得点を重ねた。

 接戦を制し、チームとしての完成度をまた一つ高めた美来工科。比嘉は「ノーマークの時にシュートを確実に決めることなど、チームの課題をクリアして、全国ベスト8を目指したい」と次の目標を見据えた。

(沖田有吾)