伊江島ジーマミで油みそ、豆腐、蒸しパン…多彩な料理で消費拡大へ 那覇で宣伝会


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 【伊江・那覇】伊江島の特産品である落花生(ジーマミ)の消費拡大と販路開拓を目的とした、伊江島産落花生宣伝会が6月21日、那覇市の県男女共同参画センターてぃるる(伊江村主催・沖縄協同青果後援)で開催され、沖縄県内の飲食店や菓子店、卸売業者が会場を訪れた。

落花生を使った10種類の料理=6月12日、伊江村農村環境改善センター調理室

 伊江村地域おこし協力隊として村役場農林水産課で勤務し、伊江島の落花生の生産振興担当として活動している中村慎吾さんが、島の落花生の特徴や魅力を紹介した。

 会場には生活研究会が作った落花生料理5品が並べられ、来場者は料理の説明を聞きながら試食した。

 この日振る舞われたのは、ジーマミごはん、ジーマミアンダンシュ(油みそ)、ジーマミドープ(豆腐)、ジーマミソーネカレー味(おからの炒め物)、ンジャナバ(ニガナ)のジーマミウグマ和え、ジーマミ入りムジヌフウブシャ(蒸しパン)。

落花生を使った料理を10種類作り試食する伊江村生活研究会のメンバーら=6月12日、伊江村農村環境改善センター調理室

 生活研究会では、宣伝会に向けて6月12日、伊江村農村改善センター調理室で10種類のジーマミを使った料理を作り試食した。その中から味、彩りの良さ、食品の安全性、運びやすさなどを加味し5品に決めた。

 料理を紹介した生活研究会の荻堂美和子さんは「島の特産品ジーマミを取り入れた料理の紹介ができて良かった。需要が増え消費拡大につながればいい。これからもこんな機会があれば協力したい」と話した。

 友寄澄子会長は「地域の資源を活用した特産品の開発は私たちの会の目的でもあるのでいい機会だった。試作品を作ることで会員の親睦も図れた」と語った。

(知念光江通信員)