エビ養殖訴訟巡る弁護士委託料を可決 大宜味村議会が賛成多数 村、業者からの損害賠償請求に


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
村がエビ養殖事業訴訟について6月に開いた村民説明会。応訴へ理解を求める宮城功光村長(右)ら=6月24日夜、大宜味村の旧大宜味小体育館

 【大宜味】バナメイエビ養殖事業の承認を大宜味村から取り消された業者が、損害賠償を求めて村を提訴した件で、大宜味村議会(平良嗣男議長)は12日の臨時会で、同訴訟の弁護士委託料275万円を盛り込んだ村一般会計補正予算案を賛成多数(賛成4、反対1、退場3)で可決した。村議会は5月に「住民に説明なく事業承認した」として、弁護士委託料を賛成少数で否決していた。

 臨時会では議員から「事務手続きについては(5月に設置した)百条委員会で議論すべきだ。訴訟は弁護士を立て応訴しなければならない」「事業は私人か公人かの分別がない村長の政治判断に起因する」など、賛否の声が上がった。
 (岩切美穂)