【ちむどんどん第80話】沖縄の詩人・山之口貘 朝ドラ「ちむどんどん」キーワード集【ネタバレ注意】


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山之口貘

 ちむどんどん第80話では、良子(川口春奈)が、石川家の嫁として認めてもらうために御三味の重箱を手に博夫(山田裕貴)の実家を訪ねます。博夫の祖母・ウシ(吉田妙子)の口添えもあり、良子は無事、博夫のパートナーと認められたのでした。

 今日は登場しませんでしたが、今週は山口県出身の詩人・中原中也(1907ー1937年)の詩が多く登場しました。和彦(宮沢氷魚)や母・重子(鈴木保奈美)の心情が、我が子への愛情を表現した「吾子よ吾子」の朗読などを通して、叙情的に表現されていましたね。中原中也と同じ時代には、沖縄を代表する詩人山之口貘(1903-1963)がいます。

 山之口貘は、本名を山口重三郎(やまぐち・じゅうざぶろう)といい、1903年に那覇区東町(現在の那覇市東町)に生まれました。1923年には山之口貘名義で詩を書くようになります。1924年に父が事業を失敗したため上京し、職を転々としながら、貧しい中で詩作を続けました。1958年に刊行した「定本山之口貘詩集」が、翌年の高村光太郎賞を受賞し、詩人として広く世に認められるようになりました。「土の上には床がある」から始まる「座蒲団」など多くの詩を残しました。


>>【まとめ】ちむどんどんキーワード集

▼ちむどんどんってどんな意味?

▼復帰前の沖縄、映画館と遊園地はなかった?

▼意味深な民俗学者の一言「19年の空襲で…」って?

▼「とうしんどーい!」って何? 沖縄県民には結婚式や旧盆でおなじみの曲

▼「まーさん」と言えば…ピンクと黄色のあのマーク?