野球、東風平が九州初制覇 柔道で南風原が準Vに 九州中学校体育大会


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柔道男子団体戦準優勝の南風原(提供)

 九州中学校体育大会は6日、各地で7競技を行った。軟式野球で東風平が九州初制覇を果たした。柔道は男子団体戦で南風原が準優勝を飾った。水泳は男子自由形100メートルの小林拓海(真和志)が県中学新記録の53秒86で2位、女子の平良吏美華(金城)が3位となり、両者とも5日に続いて上位入賞を果たした。

 ソフトボールは男子の嘉手納、読谷が7日の決勝へ。

 テニスは男子ダブルスで山本延ノ助・加賀小次郎(沖縄東)、女子シングルスで渡久地杜生(宮里)、宇都宮早絵(古蔵)、同ダブルスで比嘉桜実・松代奈海(石嶺)が準々決勝に駒を進めた。


投打かみ合う東風平 攻撃でリズム

 東風平は投打がかみ合った。決勝では波佐見(長崎)に5―0と点差を付けて快勝した。

軟式野球を制した東風平のメンバーら(提供)

 三回裏の2死満塁、4番大城汰牙が二塁適時打で一挙3点を奪った。「ツーシームをきっちり運ぶことができた」と大きく流れを引き寄せる一打だった。決勝までの全4試合に捕手として出場し、守りでもチームの要となった。「二回にピンチもあったが、抑えることができた。攻撃でリズムをつくることができてうれしかった」とここぞの活躍で期待に応えた。

 エースの新垣瑞稀が得意のスライダー、2番手の大城卓志が直球を中心に組み立てて好投した。

 神谷泰生主将が欠場する中、チームを鼓舞した宮城光希副主将は「みんなのおかげで九州で戦えた。沖縄で待つメンバーのために全国切符を取りたかった」と心を一つに戦った。波平邦秀監督は「練習でやってきたことを全て出し切ってくれた。選手たちを誇りに思う」と感極まった。

(大城三太)


褒めて連係修正 沖縄東 山本・加賀組

 テニス個人戦の男子ダブルス1回戦、山本延ノ助・加賀小次郎(沖縄東)は6―3と危なげなく勝ち上がったが「内心、焦っていた」(山本)。連係がうまくいかず、ミスが重なっていたからだ。

男子ダブルス1回戦 沖縄東―大分西 後衛から力強く打ち返す沖縄東の山本延ノ助と加賀小次郎=6日、県総合運動公園レクドーム(喜瀬守昭撮影)

 自他ともに認める「スロースターター」の2人は「1回戦さえ勝てば流れに乗れる」(加賀)という自信があった。2回戦では声を掛け合い、一方がショットを決めれば他方が褒めてと連係を強化し、エンジンの回転数を上げていく。終盤、相手に追い上げられる局面もあったが、結果は6―3。県勢男子で唯一、準々決勝に駒を進めた。

 試合後も互いを褒めたり、けなしたりと明るく掛け合いを繰り広げた2人は「立ち上がりさえ早くすれば優勝も狙える」と7日の対戦に臨む。

(安里周悟)