「性的同意」を大切にして 中学校で性教育講演 和田なほさん「お互いが安心できるステップを楽しんで」


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生徒たちに性についてやさしく語りかける和田なほさん=7月20日、久米島町立球美中学校

 【久米島】久米島町立球美中学校(山里崇校長)で7月20日、全校生徒を対象に性教育講演会「みんなで学ぶ体と性の話し」が開かれた。思春期保健相談士の和田なほさんが中学生・高校生からの体や性について質問に答えていくスタイルで進められた。授業はZoomで、各学年の教室に配信された。

 「性行為についてみんながするものなら自分もした方がいいですか」の質問に対し、和田さんは「自分がしたいと思わないなら無理にしなくても大丈夫」とアドバイス。「初めてできた彼氏に求められ悩んでいる」という質問には「キスをする、性行為をすることに対してパートナーに確認をとる『性的同意』が必要」と強調した上で「お互いが安心できるステップを楽しんでほしい」と語りかけた。

 最後に「人生は選択の連続です。自分の幸せを考えて、将来の自分から感謝される選択をしてください」と話し、講演を締めくくった。

 3年の生徒は「自分の体は大切なもので、見たり触ったりするには同意が必要だと学びました」、別の生徒は「自分の価値観を相手に押し付けることなく、相手の立場に立って正しく行動できるようにしていきたい」と話した。
(中島徹也通信員)