浜田防衛相、辺野古「唯一の解決策」 2009年以来の再登板 岸田改造内閣


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就任後初会見に臨む浜田靖一防衛相=10日、防衛省

 【東京】浜田靖一防衛相は10日、就任後初の会見で、名護市辺野古の新基地建設について「日米同盟の抑止力の維持と普天間飛行場の危険性の除去を考え合わせた時、辺野古移設が唯一の解決策で、この方針で着実に工事を進めていく」と引き続き政府方針を堅持する考えを示した。

 浜田防衛相は会見の冒頭発言で岸田首相から沖縄関連で指示があったことに言及。「沖縄基地負担軽減担当大臣と協力して普天間飛行場移設を含む在日米軍再編を進め、抑止力の維持を図るとともに沖縄を初めとする地元の負担軽減を実現する」との指示内容を明らかにした。

 また9月11日の県知事選の結果が辺野古の新基地建設に影響があるのかを問われ「防衛省としては今の時点でお答えする立場にない」とした。
 (斎藤学)


高みを目指し沖縄問題議論

 浜田靖一氏は1993年の衆院選で初当選し、当選9回を重ねる。父親は、浜田幸一元衆院議員。2003年、小泉純一郎政権下で防衛副長官に就任。当時、腹心として支えた石破茂元防衛相とともに「防衛族」として力を発揮し、国対委員長、幹事長代理などを歴任した。民主党政権発足直前の09年、麻生内閣で防衛相を務めて以来の再登板。在任中のインタビューでは日本の国防がどうあるべきかを探る中で米軍基地が集中する沖縄を鑑みて「沖縄の問題は高みを目指して議論しないと、どんどん矮小化されていく」などと述べた。