ニービチ文化守りたい ブライダル30社が相談会 きょうまで


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結婚式会場について説明するブライダル関係者や、説明を受けるカップルら=13日、那覇市泉崎の沖縄ハーバービューホテル

 ちゅら婚ラボ(沖縄県宜野湾市、安里庶司(ちかし)代表)は13、14日の2日間、ブライダルイベントを那覇市泉崎の沖縄ハーバービューホテルで開いている。ホテルや式場、ウエディングフォトなど約30社が集まり、新郎新婦の相談や式場予約に対応した。競合する他社が集まるイベントは珍しく、新型コロナウイルス禍で落ち込む沖縄の婚礼需要を業界全体で盛り上げたいという狙いがある。

 同社によると、リゾートウエディングはコロナ禍の打撃から回復傾向にある。一方、地元の結婚式は150~200人に規模を縮小し再開しているものの、売り上げはコロナ前の8~9割減の状況が続いている。

 出展者として参加したリザンシーパークホテル谷茶ベイの大工廻(たくえ)雅彦氏は「かぎやで風やカチャーシーがある沖縄のニービチ文化を守りたい。今は回復に向けた大事な時期だ」と話す。同ホテルは、コロナ前と比べると結婚披露宴の開催件数は3分の1にとどまるが、20年、21年と比べると22年は3倍に増えるなど回復傾向にあるという。

 来場した新城梨沙さん(29)と新城聖矢さん(28)=那覇市=は、20年1月に約300人規模の披露宴を予定していたが、コロナの感染状況を踏まえて中止になった。その後子どもが生まれたこともあり計画は流れていたが、現在は家族のみの参加に絞った挙式と会食を検討している。

 梨沙さんは「家族だけで海が見えるきれいなチャペルでの挙式でもいいなと思った」と話した。

 聖矢さんは「色んな式場の話が一度に聞けて良かった。(式は)絶対にやりたい」と話した。

 イベントは14日までで、午前11時、午後1時半、午後4時の3部制。ホームページ「ちゅら婚」から当日予約も受け付けている。

(中村優希)