米中対立「対話で解決を」 終戦77年、与那国住民の平和への願い


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与那国島

 与那国島(与那国町)では、西にわずか約110キロの台湾を巡る米中対立激化に緊張が高まっている。中国は軍事演習を行い、地元漁協が漁業者に操業自粛を要請する事態に。有事への備えも進む中で終戦77年を迎えた町の関係者は「対話で解決を」と願った。

 2日のペロシ米下院議長訪台に猛反発した中国は弾道ミサイルを発射、一部が日本の排他的経済水域(EEZ)に落下した。町漁業協同組合の嵩西茂則組合長は「戦争はあってはならないが、中国軍の演習はそれに近い行動。繰り返されれば危険度が増す」と懸念する。

 玉城デニー知事は15日、台湾情勢を踏まえ「このような状況だからこそ、いま一度平和の尊さをしっかり考える一日にしてほしい」と述べた。