自然保護へ問題意識共有 沖縄県内高校生が長野の生徒と意見交換


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インターネットでつないだ長野県の高校生と意見を交わす県内の高校生=17日、那覇市のパレット市民劇場

 県の復帰50周年記念事業の一つで、豊見城南高校生が提案した「自然環境保護プロジェクト」が16、17の両日開かれ、県内各高校から約50人の生徒が参加した。生徒らは県内の自然保護の取り組みを学んだ上で、県外の高校生と討論し、問題意識を共有した。

 参加者は16日、北部のやんばるを訪ねて自然環境や保全の取り組みをフィールドワークした。環境学習を踏まえてグループ討論し、現状や課題を整理した。

 17日は参加者が那覇市のパレット市民劇場に集まり、インターネットでつないだ長野県上伊那(かみいな)農業高校の生徒と意見交換した。上伊那農業高校は、絶滅危惧種に指定される野生のラン「アツモリソウ」の増殖研究を発表し、沖縄の高校生はやんばるの生態系の豊かさや、外来生物によって環境が脅かされている現状などを紹介した。

 プロジェクトを提案した豊見城南高校2年の砂川拓也さんは「全員で議論し、積極的な行動の提案もあった。環境問題に興味を持ってもらえた。ディスカッションを通して身に付いた能力も将来に生かしたい」と話した。 (稲福政俊)