米海兵隊のMV22オスプレイは飛行停止せず 在日米軍 不具合で飛行停止の空軍CV22とほぼ同じ構造


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米軍普天間飛行場のMV22オスプレイ=18日、宜野湾市

 米空軍が垂直離着陸輸送機CV22オスプレイについて不具合の発生を受けて飛行停止にした件で、在日米軍司令部は19日、声明を発表し、日本国内でもCV22を飛行停止にする一方、海兵隊型のMV22は飛行停止にしないことを明らかにした。

 宜野湾市の普天間飛行場に配備されているオスプレイは海兵隊型のMV22で、同基地ではオスプレイ運用が継続されることになる。飛行停止となったCV22は日本国内では東京都の横田基地に配備されている。

 CV22とMV22は構造としてはほぼ同型。在日米軍司令部の声明では、MV22を飛行停止しない理由について明示はないが「両機(CV22とMV22)のミッションプロファイル(任務環境)と機体構成が異なっている」と示唆する記述がある。

 米空軍はCV22について、エンジンとプロペラをつなぐクラッチが何らかの理由でかみ合わなくなる不具合が発生していたことから、飛行停止を決めた。玉城デニー知事は18日、CV22の飛行停止を受けて発表したコメントで「MV22も同様の問題を抱えているのであれば、地上待機させて安全確認すべきだ」と指摘していた。