混雑避け会場を拡大 3年ぶり産業まつり、感染防止策を徹底 19年並み28万人動員見込む


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 沖縄の産業まつりが3年ぶりに奥武山公園で開催される。コロナ前の2019年は490の企業・団体が出展。28万7900人が来場した一大イベント。実行委は19年並みの出展、来場者を見込んでいる。

 感染拡大防止に向けて、会場のレイアウトを大きく変更した。以前は指定の入り口はなくどこからでも会場に入れたが、今回は5カ所の入り口を設置し、検温、手指消毒を行う。

 会場内の混雑を避けるため、これまで使っていなかった陸上競技場、少年野球場も会場として使用し、飲食スペースとする。食べ歩きは禁止する。マスク着用、手洗い、会場内消毒の徹底も呼び掛ける。

 27日現在、県の対処方針ではアルコール提供イベントの開催は「できるだけ開催時期の延期を検討」となっている。今後方針が変更されれば、産業まつりの魅力の一つである泡盛などのアルコール類の試飲が可能になるほか、オリオンビアガーデンも開催する。

 飲酒が可能となった場合でも、過度の飲酒を防ぐため60分以内の短時間飲酒を求める。飲酒者とお酒を飲んでいない人の混在を避けるため、会場内見学後の飲酒も呼び掛ける。

 古波津昇実行委員長は「3年ぶりの奥武山公園での開催となる。新型コロナ、物価高騰で疲弊している県経済の起爆剤にしたい。10月以降、大きなイベントが控えている。そのモデルケースになればいい」と話した。 (玉城江梨子)


【関連記事】

「チムドンドン魅力がいっぱい」産業まつりのポスター、金城さんが最優秀賞