「日中不再戦」市民団体が訴え 辺野古ゲート前に横断幕


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「日中友好・不再戦」の垂れ幕を掲げて辺野古新基地建設反対を訴える市民ら=29日、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブのゲート前

 【辺野古問題取材班】名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前で29日、ヘリ基地反対協議会が「日中友好・不再戦」の横断幕を掲げ、新基地建設反対を訴えた。弁護士として中国人強制連行補償裁判に取り組んだ内田雅敏さんも参加した。参加者らは「日米中の指導者は危機をあおらず、戦争をしないよう話し合うべきだ」と声を上げた。約60人の市民が座り込みによる抗議活動に参加した。

 内田さんはゲート前のテントで「『一つの中国』論、反覇権条項、尖閣諸島問題」と題して50年前の日中共同声明について説明した。

 ヘリ基地反対協議会の浦島悦子さん(74)は「誰も戦争を望んでいない。日中両国の関係が険悪な今だからこそ、民間交流の重要性を発信することが大切だ」と述べた。

 那覇市から参加した女性(77)は「軍国主義に向かうのではなく、日中双方が友好や平和のために努力してほしい」と願った。
 (松堂秀樹)