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ひろゆきさんの投稿に波紋 無理解、差別…一方で「正論」の声も ネット上の反応があぶり出したもの


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米軍キャンプ・シュワブゲート前で撮影したとみられる写真に写るひろゆきさん(短文投稿サイト「ツイッター」から)

 インターネット掲示板「2ちゃんねる」を開設したひろゆき(西村博之)さんが名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前を訪れ、座り込み抗議者がいない場面で、抗議日数を示した掲示板について「0日にした方がよくない?」などと書き込んだツイッター上の投稿が波紋を広げている。玉城デニー知事も5日、「抗議を続けてきた人々への敬意が感じられず残念」と発言した。ツイッター上には賛同と批判のそれぞれのコメントがあふれた。

▼ひろゆきさん投稿、玉城沖縄知事「残念だ」

 3日に人がいない場面のゲート前の写真を投稿したひろゆきさんは、4日もゲート前を訪れた。ツイッター上に、資材搬入用ゲート前で座り込んで抗議する人々を背景に自撮り写真を投稿し「辺野古で記念撮影なう」と書き込んだ。3日に無人のゲート前で撮った写真を4日に引用リツイート(再投稿)し「『座り込み』その場に座り込んで動かないこと。目的をとげるために座って動かない。知らない間に辞書の意味変わりました?」と書き込んだ。ツイッター上での「座り込みは生活しながら、参加者ができる範囲でやっている」などの指摘が念頭にあるとみられる。

 3日の無人のゲート前の写真は5日夜時点で約3万5千人がリツイートし、約26万7千人が「いいね」をしている。ひろゆきさんの一連の投稿に対してツイッター上では「間違えていないし、正論だ」「皆が基地に反対しているわけではない」などと、肯定的な意見がある。一方で「沖縄の歴史を勉強していない」「権力者への抵抗と分かっていない」などと批判も集め、削除や謝罪を求める声も出る。

 琉球新報はひろゆきさんにツイッター上で投稿の意図などを質問しているが5日午後11時現在、回答は得られていない。


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