牧志公設市場再整備、事業者「長寿命化」を要望 市と4案検討確認


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第一牧志公設市場再整備事業について那覇市と関係団体代表者らが意見交換した説明会=23日夜、那覇市牧志の「なは商人塾」

 老朽化した那覇市第一牧志公設市場の再整備事業に関する説明会が23日夜、市牧志の「なは商人塾」で開かれた。同市場組合の粟国智光組合長や那覇市中心商店街連合会の上原正敏会長ら関係団体代表者らが出席し、組合側が市に提案した「市場の長寿命化案」も含めた四つの再整備案を基に協議していく方向性を市側と確認した。

 説明会で名嘉元裕経済観光部長は、建て替え候補地の市内部案として近隣の「にぎわい市場」案を決定した経緯をあらためて説明。その上で「一時営業休止で現地建て替え案」「仮店舗営業で現地建て替え案」を含む3案に長寿命化案を加え、ゼロベースで検討する方針を正式に提示した。
 代表者らは「市が3案を提示して実施した意向調査でも、事業者の9割は『現地建て替え案』を支持した。現在地で商売をしたいという思いなのだから、方向性は決まっている」などと指摘。市側との認識の差が明確になった。名嘉元部長は「まず『どうしていくか』というフレームをつくらないと話が進まないので、そこからやりたい」と理解を求めた。