26日午前6時52分ごろ、糸満市の大度海岸で、マリンレジャー中の男性から「サメにかまれた」などと119番通報があった。糸満署などによると、40代の男性が右足を負傷し、本島南部の病院に搬送された。男性は「サメの背びれを見た」と話しており、足の甲や足首にはサメの歯形とみられる傷を負った。県警や第11管区海上保安本部はヘリを出動させ、現場周辺を探索したがサメは発見できなかった。
糸満署などによると、男性は岸から約500メートル付近にあるリーフの切れ目の海域で、ボード上でパドルをこいで遊泳する「スタンドアップパドルボード」に乗っていた。
沖縄美ら島財団総合研究センターの佐藤圭一研究員は「沖縄近海ではどこにでもサメが出没する。『イタチザメ』に襲われた可能性が高い。サメの事故回避には、できるだけ明るい時間帯に複数人で遊泳する必要がある」と指摘した。沖縄サーフライダー連盟は事故を受けて、11月1日に大度海岸近隣にある米須海岸で開催予定だった「第14回糸満市長杯サーフィンコンテスト」の延期を決めた。