沖縄SV、貴重な勝ち点1 浦安に0-0 チーム一丸、強豪に得点許さず 全国地域CL決勝ラウンド第1節


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 サッカーの日本フットボールリーグ(JFL)昇格を目指す沖縄SV(九州)は23日、埼玉県の熊谷スポーツ文化公園陸上競技場で全国地域チャンピオンズリーグ(CL)決勝ラウンド第1節を行い、ブリオベッカ浦安(全社1位、千葉)に0―0で引き分けた。栃木シティFC(関東、栃木)は2―0でFC刈谷(東海、愛知)に勝利した。沖縄SVは前半、DF陣からのパス回しで好機を窺いながらゴールへと近づいたが、無得点で折り返した。後半の中盤過ぎから浦安にボールを支配される時間帯が多くなり、ゴールへ迫られる場面もあったが守りを固めて攻撃をしのいだ。第2節は25日、同競技場で栃木シティFCと対戦する。キックオフは午前10時45分。


 10月の全国社会人選手権覇者を相手に得点を許さず、沖縄SVが貴重な勝ち点1を獲得した。すでに勝ち星を挙げている栃木シティFCとの25日の次戦が、JFL昇格の大きな鍵を握ることになる。

決勝ラウンド第1節 沖縄SV―ブリオベッカ浦安 後半、相手選手にプレスをかける沖縄SVの髙原直泰(右から2人目)=23日、埼玉県の熊谷スポーツ文化公園陸上競技場(大城三太撮影)

 雨が降りしきる中での試合となった。沖縄SV、ブリオベッカ浦安はいずれも保持したボールを簡単には手放さず、丁寧にDF陣から前線へとつなぎ、1点を争う引き締まった試合となった。前半は精度の高いパスでサイド展開を繰り返しながら、にらみ合い状態が続いた。

 後半はチーム一丸で踏ん張った。右バックの鯉沼晃は、センターバックの岡根直哉が相手のボールを奪いに前に出た後のフォローに入り、左バックの森園貴仁も粘り強く体を寄せ続けた。圧巻は、近距離からのシュートを防いだ秋本和希主将のスライディングだ。終了間際に訪れた最大の危機にエリア内ながらファウルを恐れず、ピンポイントでボールを押しとどめ、コースをずらした。

 後半に儀保幸英と髙原直泰が途中出場したが、チームとして攻める回数は極端に減り、得点機会に恵まれなかった。

 髙原は「シュートまで持っていけるチャンスをもっとつくれた。ただ、もっとクオリティーが必要になってくる」と自戒を込めつつFW陣を鼓舞し、次戦に挑む。

(大城三太)