ブルーインパルス飛行、空自が宮古空港の使用を申請


この記事を書いた人 Avatar photo 金城 潤

 【東京】航空自衛隊は1日、曲芸飛行隊「ブルーインパルス」が沖縄県宮古島市で11日に予定する展示飛行に向け、宮古空港の使用届けを提出した。井筒俊司航空幕僚長が1日の定例記者会見で明らかにした。市民団体などからは自衛隊による民間空港の利用拡大につながりかねないとして、懸念する声が上がっている。

 離着陸場所を巡っては、同じ宮古島市内の下地島空港や那覇市の那覇基地も視野に入れて県と調整を進めていた。下地島空港を巡っては民間機以外の使用を認めないとする「屋良覚書」が交わされており、使用しなかった。

 県によると、届けられた日時は10、11の両日午前8時~午後1時。空自によると、10日は練習飛行を予定している。飛行隊は宮城県の松島基地所属で、いったん那覇基地を経由して宮古空港に飛来する見通し。県は安全管理の徹底や民航機に影響を与えないこと、地元への丁寧な説明を求めた。

 井筒空幕長は会見で「宮古島の方々や(展示飛行の)来場者に、ブルーインパルスの展示飛行を最良の形で見てもらいたい」と述べた。

 宮古島市での展示飛行はレーダー施設がある空自宮古島分屯基地の開庁50周年記念行事の一環。宮古島市平良のトゥリバー地区周辺の上空で実施を予定している。(明真南斗、池田哲平)