「沖縄に核」 多数のミサイル保存、住民の反対運動…読谷村史編集室が資料集600部を作成 学校などに配布へ


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作成した資料集を手に「核があったことを知ってほしい」と話す豊田純志さん=11月28日、読谷村の読谷村史編集室

 読谷村史編集室はこのほど、5月12日から8月30日まで沖縄県読谷村の世界遺産座喜味城跡ユンタンザミュージアムで開催していた第35回平和創造展「核とミサイルと読谷村」の展示資料集を600部作成した。

 資料集には展示されていた写真・地図・解説文と展示中に2回にわたって行われた展示関連講座のレジュメがまとめられている。

 同展では戦後の沖縄に配備された最大で1300発の核ミサイルについてや読谷村で最初に行われた発射演習、市民の反対運動などを写真や資料を用いて解説した。「核抜き」を訴えた沖縄の日本復帰から50年たった年に、当時を振り返る展示となった。

 展示を見た人からは「知らなかった」「分かりやすかった」という反響があった。展示をまとめた豊田純志さんは「沖縄に核があったことを知ってもらいたい」と思いを込めた。

 資料集は今後、自治会や図書館、学校などに配布される。

(金盛文香)