子どもの権利や生活について考える「子どもの権利条約フォーラム2022」(同実行委員会主催)の最終日は11日、那覇市の沖縄大学で20の分科会を開き、子どもの権利擁護などについて関係者が意見を交わした。子どもが遊べるプレーパークも設けられ、多くの親子連れが訪れた。
県内の障がい者関連の福祉施設などを訪ね、利用者の声を聞く「おきなわふくしオンブズマン」の分科会は「医療的ケア児の保育と教育」をテーマに、医療的ケア児に携わった福祉団体や保育所、特別支援学校関係者が議論した。
同分科会に参加した福祉法人むそう(愛知県)の戸枝陽基理事長は「医療的ケアにフォーカスされがちだが、身体や発達、知的などの障がいもあり、総合的なアプローチが必要だ」と指摘。病院の看護師チームを学校に派遣し、医療的ケア児が地域の学校で学べる仕組みをつくった大阪府豊中市の取り組みなどを紹介した。
子どもへの暴力防止プログラムを提供するおきなわCAPセンターはワークショップを開催した。子どもから相談を受けた時の対処方法などについて参加者と考えた。
(稲福政俊)