新城、集中力V2 沖縄女子ゴルフ選手権


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3番でティーショットを放つ新城莉李亜=29日、沖縄CC(屋嘉部長将撮影)

 ゴルフの第37回沖縄女子選手権は29日、沖縄CC(5493ヤード、パー70)で最終日を行い、トータル136で回った新城莉李亜(屋部中)が昨年に続き頂点に立った。昨年準優勝の翁長由佳(興南高)が1打差で2位となった。3位には佐渡山理莉(緑風学園久志中)が入った。初日を8アンダーで回った新垣比菜(興南高)は、最終日は6オーバーで4位となった。

◆新城/トータル136 最少記録更新

 新城莉李亜(屋部中)にプレッシャーはなかった。連覇が懸かる大会でも、「楽しくやろうと思った」。初日よりはスコアが伸びず、「(優勝は)だめかな」と思うこともあった。最終18番で初めてトップにいることを知り、「こんなに上なんだ」と驚いた。昨年に続いての頂点。トータル136は、2001年に宮里藍が出した大会最少記録の138を塗り替えるスコアだ。「うれしい」と何度もはにかんだ。
 高い集中力を最後まで維持した。同じ組には初日を8アンダーで回った新垣比菜や、上位を競う翁長由佳や佐渡山理莉がいたが、「周りの人のスコアは分からなかった」と自らのプレーだけを見詰めた。
 前半をイーブンで回り、「パーパットを外さないように意識した」と言う後半は16番までに3バーディーノーボギーと好調だった。17番はバンカーショットに失敗してダブルボギーとしたが、「何も考えないようにしよう」と無心で臨んだ最後をパーセーブで切り抜けて栄冠を手にした。
 「去年よりも自分のプレーができた」と連覇に自信を深めた様子だ。さらには「雲の上の存在」と感じている宮里が残した大会最少スコアを更新し、「ビックリです」と目を丸くする。目標は「世界で通用するゴルファーになること」。沖縄女子ゴルフ界の若き才能は、目指している場所に向けて一歩ずつ進んでいる。(平安太一)