夢の実現へ「アドバイスもらった」那覇商業高が3年ぶり研修旅行 都内の大学や企業で交流


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外国人留学生との街歩きを終えて記念撮影をする国際経済科の生徒ら=11月28日、東京都内(提供)

 【那覇】那覇商業高校(松村嘉英校長)がこのほど、2年生の県外での研修旅行を3年ぶりに実施した。生徒らは東京都内の大学のキャンパスツアーや企業見学などを行い、知識を深めた。

企業見学を終え、大学生との交流を深めた会計科の生徒ら=1日、東京都内(提供)

 国際経済科の生徒は11月28日、英語力を実践し国際感覚を身につけることを狙いとし、5班に分かれ、外国人留学生とお台場など都内の観光地を巡る街歩きを体験した。同科の國吉莉矢さん(2年)は「留学生からコミュニケーション能力を学び、自分も高められたことを実感した。英語で会話ができたことで自信が付き勇気が持てた。将来は英語を使った仕事に就きたい」と意欲を語った。

 国際経済科以外の生徒は12月1日、幅広いビジネス力を身につける目的で都内の上場企業30社を訪れた。現役大学生53人がエスコートした。ANA機体メンテナンスセンターを訪れた会計科の比嘉英翔さん(2年)は「航空機を安全に飛行させるために多くの人が裏方で頑張っている様子を見ることができた。夢実現のためのアドバイスをもらった。公認会計士を目指す」と話した。生徒は大学生との交流を深め、別れ際には涙を流す姿もあったという。

 同校では、グローバル化の視点を深めるためコロナ禍前までは海外研修を実施してきた。今回は国内研修に切り替え実施。県外での研修は3年ぶりとなった。
 (中川廣江通信員)