【動画あり】ただ今「リュウカツチュウ」 琉球芸能の若手20代実演家、YouTubeで魅力を発信 親しみやすく、時に深く


この記事を書いた人 Avatar photo 慶田城 七瀬
YouTubeで活動する「リュウカツチュウ 琉球芸能活動中」の(左から)町田倫士さん、高井賢太郎さん、棚原健太さん=11月17日、琉球新報ホール

 YouTube(ユーチューブ)チャンネル「リュウカツチュウ-琉球芸能活動中」は、沖縄の宝・琉球芸能の魅力を親しみやすく分かりやすく、そしてしっかりと、硬派にもディープにも紹介する。メンバーは、県立芸術大学で琉球芸能についての学びを深め、国立劇場おきなわの組踊研修を修了した高井賢太郎(28)と棚原健太(29)、町田倫士(25)だ。3人とも現在進行形で舞台に立ち、琉球芸能と向き合う日々を送っている。

 ユーチューブの配信開始に向けて動き出したのは、2020年9月。新型コロナウイルス感染症が流行し、芸能活動の継続が危ぶまれたのがきっかけだった。舞台が次々と中止になり、生まれた時間を前向きに活用しようと、ユーチューブを始めた。

 「てぃんさぐぬ花」を歌った動画を皮切りに、22年12月時点で約230本の動画をアップした。動画の種類は、琉球古典音楽の紹介や扮装法を解説したものから、他ジャンルの芸能関係者とのコラボに、芸能の大先輩を取材したものまで多岐にわたる。近年は国立劇場おきなわと共同で映像を配信したり、伝統芸能を扱った映画のPRを任されたりもした。

 動画撮影も編集も、使うのはスマートフォン1台。企画を立てた後は、自らの芸とキャラクターで動画を仕上げる。琉球芸能の動画を中心にアップしながら、最も再生されている動画が「読谷村のおすすめローカルスーパーと商店!ここにしかない天ぷらとジューシーが美味すぎた」(11万回再生)なのも、彼らのキャラクターが際立っていることの証左といえるかもしれない。

 高井は「配信を始めて、活動の幅が広がった。映像制作の経験を生かして、リアルイベントとオンラインをリンクさせた企画も考えたい」とコロナ後の展開を見据える。得意なことを生かし活躍の場を広げる「ウサギの登り坂」の勢いを見せる彼らから目が離せない。

 文・藤村謙吾、写真・又吉康秀

 「リュウカツチュウ-琉球芸能活動中」による、新年を寿ぐ琉球芸能の動画を琉球新報ユーチューブで公開中。

 

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 たかい・けんたろう 1994年9月8日生まれ。神奈川県出身。玉城流敏風利美の会所属。仲間若菜、安次嶺利美に師事。

 まちだ・のりと 1997年1月2日生まれ。沖縄市出身。琉球箏曲興陽会所属。山内照子に師事。

 たなはら・けんた 1993年6月7日生まれ。浦添市出身。琉球古典音楽野村流保存会の比嘉康春に師事。