バレー男子・宮里初優勝、レシーブ粘りエース比嘉決めた 女子は石垣第二3年ぶり優勝、8人結束し冷静に頂点へ 県中学校新人大会


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
宮里―西原東 第1セット、バックアタックを決める宮里の比嘉晃跳=9日、名護市の21世紀の森体育館(小川昌宏撮影)

 バレーボールの第54回琉球放送旗争奪中学校新人大会最終日は9日、名護市の21世紀の森体育館で男女の残りの決勝リーグ戦を行った。男子は宮里が3戦全勝で初優勝を果たした。準優勝は2勝1敗の西原東、伊良部島が1勝2敗で3位、与那原が3敗で4位となった。女子は石垣第二が3戦全勝で3年ぶりの栄冠をつかんだ。あげなが2勝1敗で2位、伊良波が1勝2敗で3位、西原東が3敗で4位だった。

 【写真特集:この日の熱戦の様子】

 

 2勝で並んだ宮里と西原東の中頭勢による男子決勝リーグ最終戦。チーム状態が万全ではない宮里だが、レシーブで粘って絶対的エースの比嘉晃跳(あきと)主将のアタックにつなげ、2―0で攻め勝った。地区決勝で0―2で敗れた相手に雪辱を果たした。

 ほかエース2人が昨秋にけがし、比嘉も年末のJOCジュニアオリンピックカップ出場でチームから離れていた。調整期間が短く「勝てないかも」(比嘉)と不安がよぎったというが、試合を重ねるごとにチーム力を増した。

 最終戦は相手エースをブロックでマークし、絞られたコースのレシーブに集中。これまで取り組んできた基礎練習の成果を表すように、登川元貴らがボールに食らいついた。翁長良成コーチは「試合ごとにうまくなり、きょうは最高の試合をしてくれた」と健闘をねぎらった。

 レシーブからアタックまで大車輪の活躍を見せた比嘉は「みんなで優勝しようとの気持ちが強かった。レベルアップできた」と胸を張る。九州派遣が懸かる県大会が2月に控える。「次も絶対優勝する気持ちで練習していきたい」と気を引き締めた。

 (金良孝矢)

女子・石垣第ニ 8人結束、冷静に頂点

石垣第二―あげな 第2セット、スパイクを決める石垣第二の平良実愛(中央)(小川昌宏撮影)

 憧れの先輩たちが3年前に初めて手にした優勝旗を再びつかみ取った。メンバー8人の石垣第二は、結束力を強みに落ち着いてプレー。平良実愛主将は、「島から出たことのない自分たちが優勝でき、うれしい」と余韻をかみしめた。

 チームの目標は、強いメンタルを持つことと県内主要4大会の連覇。昨年の各大会は思うような結果が残せなかったが、反省を胸に今大会へ臨んだ。リードされても自分たちのプレーを心がけ、自滅することも少なくなったという。総出で駆けつけた保護者の応援も力になった。

 追われる立場となるが、平良は「島に帰っても油断せず、しっかりやらないといけない」と勝ってかぶとの緒を締めた。
 (金良孝矢)