沖縄の米軍嘉手納弾薬庫地区、自衛隊との共同使用拡大で合意 日米の外務・防衛閣僚 米軍と自衛隊の共同訓練も増加へ 


この記事を書いた人 Avatar photo 仲井間 郁江
共同記者会見に臨む(左から)浜田靖一防衛相、林芳正外相、米国のブリンケン国務長官、オースティン国防長官=12日(米国時間11日)、米ワシントン(外務省提供)

 日米の外務・防衛担当閣僚は12日午前(米国時間11日午後)、ワシントンで安全保障協議委員会(2プラス2)を開き、米軍嘉手納弾薬庫地区(読谷村、沖縄市など)について自衛隊との共同使用を拡大させることで合意した。改修工事をへて2025年度以降、使用する予定。また、南西諸島で自衛隊と米軍の共同演習・訓練を増やしていく方針も確認した。

 政府は2022年12月に閣議決定した新たな安全保障関連3文書にも、日米連携を強化する観点や南西諸島に自衛隊の弾薬を備蓄しておく観点から米軍火薬庫の共同使用を盛り込んでいた。嘉手納弾薬庫地区の共同使用について日米両政府は今後、具体的な協議に入る。

 防衛省によると、これまでも嘉手納弾薬庫地区の一部土地を自衛隊が火薬などの貯蔵に使っていた。同地区は読谷村、沖縄市、嘉手納町、恩納村、うるま市にまたがる。

 また、閣僚らは、キャンプ・ハンセンに駐留する第12海兵連隊を、離島を拠点に機動的に対応する「第12海兵沿岸連隊」に改編することも確認した。
 米軍普天間飛行場については今回も、名護市辺野古での代替施設建設が「唯一の解決策」と従来通りの方針を盛り込んだ。