【速報】米軍が下地島空港の使用を通告 普天間飛行場と行き来 今月31日、訓練ヘリなど4機 沖縄・宮古島


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下地島空港(資料写真)

 米軍が今月末に宮古島市の下地島空港を訓練で使用するため、同空港を管理する県に「空港使用届」を提出していることが17日、明らかとなった。県によると、31日午後0時半~同1時半までの間、米軍普天間飛行場との間を行き来するとしている。米軍機の下地島空港使用は2006年以来とみられ、県は使用の自粛を求める方向で調整している。

>>「屋良覚書」とは?下地島空港の使用をめぐる経緯

 日米地位協定5条は米側が適当な通告をすれば着陸料や入港料を支払わずに、民間の空港、港湾を利用できると定めている。米側はこの規定に基づき、下地島空港を使用する意向を示している。

 県によると、米側から13日に連絡があり、米側はH1ヘリコプター2機、CH53ヘリコプター2機を使用すると説明している。米側は使用の目的について「人道支援、災害救援目的の習熟」などと説明しているという。

 下地島空港を巡っては、「屋良覚書」と「西銘確認書」で、軍事目的で使用しないと明確に示されている。米軍は06年、フィリピンでの軍事演習に向かう途中、給油などの目的で下地島空港にヘリコプターや空中給油機を着陸させ、県が抗議した経緯がある。

 県は米軍機の民間空港利用に関し、民間機の安全を確保するため緊急時以外の使用を自粛するよう求めてきた。県はこうした経緯を踏まえた上で、米側に使用自粛を口頭で申し入れる方向で調整している。


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